食生活と運動療法の関係を考える |
4-3 | 食事と運動 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
ここまででも述べましたが、肥満解消やダイエットでは、食事制限だけでも運動だけでも効果が薄く、 食事と運動療法の両方がバランス良く行うことが効果的です。 |
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● | 食事制限で基礎代謝は低下し、運動する事で基礎代謝は増加する | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
ダイエット・減量のために食事の量を減らすと、基礎代謝(消費エネルギー)は徐々に低下していきます。基礎代謝は1日の全消費エネルギーの60〜70%を占めるので、この低下は減量を進める上で大きな問題になります。
食事療法を開始すると、基礎代謝は20〜30%程度低下します。 この変化は食事制限開始24〜48時間後から表れると言われています。 一方、運動はこの基礎代謝の低下を防ぐ効果があります。運動する事を習慣にしている人は、運動不足の人より基礎代謝が高いことが知られています。 ある臨床実験では、被験者に同一の食事を摂取させ、適度な運動を行った日と運動しない日のエネルギー代謝について比較したところ、運動実施日はしない日よりも酸素摂取量が終日高めに推移していることが明らかになっています。運動終了後も、酸素摂取量の増加が半日から 1日間は継続します。酸素摂取量が多くなるという事は、その分 エネルギー源として脂肪の利用が すなわち 代謝が促進されます。 運動療法では、色々な運動種目を行う事を推奨します。 有酸素運動では、抹消を動かし、心臓や肺・血管を活発に働かせ、酸素を充分に身体のそれぞれの器官で使用・消費させます。 その結果、運動中の脂質代謝やエネルギー代謝が高くなります。 |
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4 | 運動療法 |