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肥満と遺伝 |
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「自分が太っているのは遺伝だから」と言う人がいます。
確かに、親が太っているいれば、子供も太っている場合が多いのは事実です。
両親が肥満の場合、子供も80%程度が太っており、母親だけが太っている場合には60%、父親だけが太って
いる場合は40%の子供が、太っていると言われます。
確かに、肥満に影響する遺伝子が存在するのは事実ですが、遺伝子による影響は3割程と考えられており、
多くの肥満になる理由は遺伝が主原因ではなく、食事と生活習慣による原因が大部分なのです。 |
○ |
肥満に関わる遺伝子は50種類は確認されています。 |
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●肥満、痩せに関係する代表的な遺伝子
肥満遺伝子 |
日本人中 |
1日の影響消費
カロリー(*注) |
働きと遺伝子異常時の現象 |
β3アドレナリン受容体 |
異常 |
34% |
-200Kcal |
脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪を分解し、熱をつくり出すように作用しています。この遺伝子に変異があると、中性脂肪を分解を節約するほうに働きます。 |
UCP-1(脱共役たんぱく) |
異常 |
25% |
50〜-100Kcal |
褐色脂肪細胞に含まれ、脂肪を燃焼させる働きがあります。 |
β2アドレナリン受容体 |
異常 |
16% |
+200〜300Kcal |
脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪を分解し、熱をつくり出すように作用しています。この遺伝子に変異があると、中性脂肪の分解を促進し、痩せやすくなります。 |
PPARr(ピーピーエイアールガンマ) |
異常 |
数% |
+100Kcal |
主に脂肪組織に存在しているタンパク質で、脂肪の代謝や貯蔵に
関与します。活性化し肥大化すると肥満の原因になりますが、
異常・欠損すると、消費エネルギーを増やします。 |
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*遺伝子異常があった場合の1日当たり影響を受ける消費カロリーの増減です。
「−200Kcal」とは遺伝子変異異常があった場合、1日に200Kcal基礎代謝が少ない
逆に言えば、1日当たり200kcal分余分に蓄積される(太りやすい)ということになります。
*アドレナリンとは、緊張時に交感神経からの指令により副腎髄質(ふくじんずいしつ)から分泌されるホルモンです。 |
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肥満と健康・食生活 [目次] |
1.肥満とは |
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2.肥満と病気 |
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3.食事療法 |
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4.運動療法 |
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5.ダイエット計画 |
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