適切な食事の摂り方を知る!

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3-4 健康づくりのための食生活  
 近年の日本の食生活は、主食としての米・穀類の摂取が減少し、動物性食品の摂取が増加する傾向が
見られます。この背食生活習慣の変化と共に生活習慣病が増加していることも事実です。
1日30食品を目標に!  
体に必要な栄養素を、毎日過不足なく取ることを心がけるようにしましょう。
そのためには、6つの基礎食品群をもれなく組み合わせて食べる事を意識しましょう。食事を構成する料理の素材を、1日30品目以上を目標とし、バランスよく栄養素を取るように心がけましょう。
 6つの基礎食品群
分類  主な食品     機 能
 1類 魚、肉、卵、大豆  骨や筋肉などを作り、エネルギー源として働く。
 2類 牛乳、乳製品  骨や筋肉などを作り、エネルギー源として身体の各機能を調節する働きがある。
 3類 緑黄色野菜   皮膚の再生や粘膜の保護、身体の各機能を調節する働きがある。
 4類 その他の野菜、果物  身体の各機能を調節する働きがある。 
 5類 米、パン、めん、いも  身体の各機能を調節し、身体活動における重要なエネルギー源になる。
 6類 油脂類   脂質を含み、身体活動のエネルギー源となる。
主食・主菜・副菜を揃える  
主食は、米、パン、めん類などの穀物類の事で、主に糖質性のエネルギー源となります。
主菜は、魚や肉、卵、大豆製品などを使い、主として良質のたんぱく質並びに脂肪の供給源となります。
副菜は、野菜などを使い、ビタミンやミネラルなどの栄養素を補う重要な役割を果たします。
日常の生活活動に見合ったエネルギーを摂取する 
近年の様々な部分のオートメーション化等の生活様式の変化により、1日の消費エネルギー量は減少する傾向にあります。
 対して摂取エネルギーは横ばい若しくは増加の傾向にあり、摂取エネルギーの量が消費エネルギの量を著しく上回ると体重の増加・肥満の状態をもたらし、それはゆくゆくは生活習慣病を引き起こしていきます。
「腹八分目」と言われるように、食べ過ぎに注意して、普段から自分の体重を気にかけることが必要です。
 運動等の活動量の少ない人は、消費エネルギーが少ないので、それに見合った摂取エネルギーを考えると、1日1500Kcal程度の少ないエネルギー量になります。このエネルギー量だけを考えてカロリーの少ない食材ばかりを選んだ食事をすると、逆に必要な栄養素が不足する場合があり、思わぬ病気を引き起こす場合もあります。実は、運動量を消費(代謝)エネルギーを増やそうとすることも必要です。
○「腹八分目」と言われるように、食べすぎには注意しましょう。(腹一杯食べない)
○良く身体を動かしエネルギーを消費し、また必要な良い栄養を取りましょう。(ゆとりのある食事)
食塩の取り過ぎに注意
   日本人は食塩を取り過ぎる傾向にあります。塩分は必要な栄養素ですが、取り過ぎると高血圧になり、
また脳卒中などの重篤病気を起こす危険性が高くなります。
栄養素の配分に注意をする
    現在、日本人の成人一人当りの平均栄養配分は、たんぱく質15%、脂質25%、炭水化物(糖質)60%の割合です。肥満症治療や減量中の食事では、たんぱく質の割合を多めにする代わりに脂質を少なめに抑えるようにします。理想的な割合は、たんぱく質25%、脂質15%、炭水化物(糖質)60%位が適当と言われています。(厚労省の考え方からも・・)
 最近は炭水化物を採らない「炭水化物ダイエット」なるものが注目を浴びています。行き過ぎた炭水化物の摂取制限はお勧めできませんが、摂取カロリーを減らすときは、脂質だけではなく炭水化物も一緒に減らした方が良いと考えます。・・・・
 このサイトで、勧める理想的な割合は、
 たんぱく質30%、脂質20%、炭水化物(糖質)50% です。
 決して脂質や炭水化物を全く採らないとは思わず、減らす事を意識して生活する事です。
 
 
 ・・・PS・・・
 実は厚生労働省が公表している説明でも、「低脂質・カロリー制限」よりも「炭水化物カット・カロリー制限無し」
の方が、体重の減りが大きい(ダイエット効果がある)と記載されているのです。
脂質の取り方を考える
    脂肪は、動物性より植物性を中心に採るようにする事は良く言われている事です。動物性の脂肪も不必要というわけではありません。必須の脂肪酸です。植物性の脂肪だからOKという訳ではありません。植物性脂肪にはω(オメガ)-3、ω-6、ω-9があり、バランスよく採る事が必要です。
         
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 肥満と健康・食生活 [目次]   
 1.肥満とは 1) 肥満の定義 2) エネルギーの摂取
3) 肥満と遺伝 4) 脂肪細胞 <インスリンと肥満>
 2.肥満と病気  1) 肥満の危険性 肥満 病気
肥満 病気 4) アディポサイトカイン 5) 病気のリスク改善
 3.食事療法 1) 食事とカロリー 2) 五大栄養素
3) 肥満と健康と栄養素 健康づくりのための       食生活 肥満防止のための      食事療法
 4.運動療法  5) 運動療法の必要性 2) 運動療法のポイント
  3) 食事と運動  
5.ダイエット計画 1) 間違ったダイエット 2) ストレスを溜めずに
  3) 食生活の計画性  
 
食事と健康
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 2014年1月記載 
     
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