2-4 | アディポサイトカイン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
僅か10年前、「一度動脈硬化になったらもう元には戻らない」と言われていました。 「動脈硬化が進んだら人生終わりだ」 年齢を重ねて、動脈硬化が進行すると、それに関連して体に多くの弊害が起こり致命傷になるので、動脈硬化に ならないように気を付けようという時代でした。 しかし、今までの研究の成果で、「動脈硬化」をいくらかは改善できる事がわかってきたのです。これは朗報です。 アディポサイトカイン(Adipo-cytokine)・・脂肪細胞から分泌される「生理活性物質(ホルモン)」の中に、 動脈硬化に関わるものがあるのです。このアディボサイトカインには、体に良い影響、悪い影響を与えるものが あり、その分泌には肥満であるかどうかの有無も関係があります。 |
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● | 主な アディボサイトカイン(脂肪細胞から分泌される「生理活性物質」)
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上記のように、近年の研究で脂肪(細胞)組織から様々な生理活性物質を分泌する事が判明してきました。 これらの生理活性物質には、「善玉」と「悪玉」に分類が出来ます。(コレステロールの「善玉」「悪玉」のようですね。 ただ、悪玉でも見方・機能によっては良い部分もありますし・・) アディポサイトカインの中でも血中に最も多く存在するのが善玉アディポサイトカインの「アディポネクチン」であり、 上記の記載のように、動脈硬化を改善する効果があります。 但し、この善玉である「アディポネクチン」は、 内臓脂肪が蓄積するほど(いわゆる太るほど)、分泌量が低下します。また、脂肪の蓄積により脂肪細胞の肥大化が 生じると機能異常を引き起こし、悪玉のアディポサイトカインを多く放出するようになります。(分泌異常) |
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肥満と病気に深い関係! アディボサイトカイン |
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