炭水化物・糖質              
   炭水化物とは、糖質または食物繊維の事です。食品に表示される栄養成分表では、炭水化物 = 糖質+食物繊維 となっています。炭水化物は、体のエネルギー源であり、脳、赤血球、神経系、筋肉等は糖類から作られた ブドウ糖だけをエネルギー源とします。タンパク質・炭水化物と共に「三大栄養素」と呼ばれます。
 
炭水化物は「悪」という風潮・・・炭水化物カット ダイエット
    人の体は、摂りすぎた炭水化物(糖類)を、中性脂肪に変えて体内に貯めていきます。 これは肥満を誘発し、  さらに糖尿病などの生活習慣病の原因にもなります。 しかしながら、炭水化物は重要なエネルギー源であるため、これまではエネルギーの60%を炭水化物で摂取する事が推奨されてきました。
    しかし、最近になり「炭水化物の取りすぎは悪」という風潮があり、巷では極力炭水化物を取らない「炭水化物ダイエット」なるものも流行っています。「炭水化物は『百害あって一利なし』」と言う医者・評論家もいるほどで、炭水化物そのものが悪者にされています。炭水化物摂取不要論を唱える医者は「炭水化物を取らなくても肝臓で作られるから大丈夫」と言っています。果たして炭水化物は本当に不要なのでしょうか?極論過ぎないでしょうか?
     
 ● 適度に摂取、炭水化物
    確かに、古くは代表的な炭水化物である米の取りすぎで「かっけ」にかかる人もいました。原因はビタミン不足によるものですが、炭水化物が体に及ぼす悪影響の例として言われる事もあります。
 しかし、全く取らない事による体への影響は、検証されていません。エネルギー源で必要な栄養素である事は確かです。体の体質に合わせて、適度に摂取しましょう。

 補足ですが・・例えば腸を健康に保つための優良な腸内細菌は、食物繊維・糖質であるの炭水化物を栄養源としています。炭水化物を全く取らない事で、腸内細菌は正常に生きていけるのでしょうか?疑問です。
 また、炭水化物(糖質)はブドウ糖に変換され、脳の栄養分になります。炭水化物を採らなくても体に蓄えられている脂質からケトン体が作られ脳の栄養分となります。炭水化物を採らなくても体の他の機能で補われるのは確かですが、肝臓や腎臓など臓器に余計な負担が掛かってしまうことは、長期的に見ると不安な材料になります。
 何事も、偏らず適度が良いのです。
   
 ○  「炭水化物」の栄養成分表示
    栄養成分の表記では、炭水化物を「糖質」と「食物繊維」に分けている場合があります。
 「食物繊維を一杯採りましょう」と言う言葉を聴いた事があると思いますが、食物繊維も炭水化物です。
 
   ●炭水化物
 厚生労働省では三大栄養素の採り方を 「たんぱく質15%、脂質25%、炭水化物(糖質)60%」 が望ましいとしています。 40、50代になると、炭水化物の摂取割合がこれで良いのか?・・疑問に思います。
「肥満と健康・食生活」では、炭水化物の摂取割合を50%程度まで下げる事を推奨しています。
中高年になった時、または生活習慣病に関係がある人は、良質なたんぱく質(大豆等)を多く食べるようにしましょう。そして、炭水化物は、糖質よりも食物繊維を意識して採るべきです。
 
       
   戻 る    
  次 へ
 トップページ
間違いだらけの健康食品
食事と健康
<食生活とダイエット>
間違いだらけの 健康食品 の知識

 炭水化物・糖質とは

 良き健康生活を!

トップページ健康食品 > 炭水化物 

 
   

inserted by FC2 system