種類 (元素記号) |
人 体内 |
効 能 |
多く含まれる食品 |
欠乏症 |
過剰症 |
ナトリウム(Na) |
食塩、重炭酸塩、リン酸塩として 体液中に含まれる。 |
筋肉・神経の興奮を弱める。
細胞外体液の浸透圧調整。 |
食塩、みそ・・ |
食欲減退、倦怠
精神不安 |
血圧上昇 |
カリウム(K) |
リン酸として、若しくはたんぱく質と結合して細胞内に存在する(成人体内には約200g含まれる) |
心臓機能・筋肉機能の調節。
細胞内液の浸透圧が一定に保たれるように調節する。 |
果物、納豆、
ほうれん草 |
筋力低下
腸閉塞症 |
高カリウム血症
(しびれ、不整脈、筋力低下、吐き気) |
カルシウム(Ca) |
リン酸塩、炭酸塩として骨・歯の成分となる |
骨・歯などの硬組織を作る。
心筋の収縮作用。
細胞の情報伝達に関係。 |
牛乳、チーズ類
イワシ、水菜、ひじきなど |
長期欠乏:食欲減退、倦怠、精神不安
急性欠乏:倦怠、めまい、失神 |
高カルシウム血症
(腎尿細菅結石等) |
マグネシウム(Mg) |
成人体内に約30g含まれる。70%程は骨に、残りは細胞内の液に含まれる。 |
筋肉の興奮性を高める。
神経の興奮性を低める。 |
アーモンド |
血管拡張
精神疾患 |
(特に無し) |
リン (P) |
筋肉、脳、神経、肝臓、肺、その他全ての組織に含まれる。
成人体内に0.5kg程含まれ、そのうち80%はリン酸カルシウム、リン酸マグネシウムとして骨・歯を作る。 |
骨・歯などの硬組織を作る。
ATPなど高エネルギーリン酸化合物をつくり、エネルギーを蓄える。 |
チーズ
イワシなど |
歯が弱くなる。骨折しやすくなる。 |
腎機能の低下、副甲状腺機能の亢進、カルシウムの吸収抑制 |
鉄 (Fe) |
赤血球のヘモグロビン、筋肉のミオグロビン及び肝臓(フェリチン)に含まれる。 |
ヘモグロビンの鉄は酸素を運搬し、
ミオグロビンの鉄は、 |
豚レバー、シジミ、ひじき等 |
貧血になる。 |
臓器負担 |
亜鉛(Zn) |
皮膚、肝臓、前立腺などに含まれる。インスリン構成にも関与。 |
核酸、たんぱく質の合成に関与。 |
カキ
豚レバー |
成長障害。
皮膚障害。味覚障害。
免疫力低下 |
めまい、吐き気、胃痛、発熱 |
銅(Cu) |
筋肉、骨、肝臓等に含まれる。 |
骨髄でヘモグロビンを作る時に鉄の吸収を良くする。
腸管からの鉄の吸収の補助。 |
牛レバー
しゃこ |
ヘモグロビンの成分が減少する事による貧血。 |
腹痛・嘔吐・下痢 |
マンガン(Mn) |
肝臓、すい臓、毛髪などに含まれる。 |
骨の生成を促進。
骨・肝臓の酵素作用を活性化。 |
クルミ、生姜、干しえび |
骨の発育不良
運動失調 |
(通常の摂取では無し) |
ヨウ素(I) |
甲状腺ホルモンの成分 |
成長期の発育を促進。
基礎代謝を促進する。 |
海草、魚介類 |
甲状腺肥大、甲状腺腫 |
甲状腺肥大、甲状腺腫 |