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ビタミン類-ビタミンE  
(トコフェロール・トコトリエノール)

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 ビタミンE系 (トコフェロール・トコトリエノール)  
   ビタミンE(vitamin E)は脂溶性のビタミンです。「トコフェロール」がビタミンEの一般的な物質名であり、特に 「D-α-トコフェロール」は自然界に広く普遍的に存在し、植物、藻類などの光合成生物により合成されます。
 「トコフェロール」と同じく「トコトリエノール」もビタミンEであり、トコトリエノールは不飽和側鎖を持つために、抗酸化力が強いとされます。

●ビタミンE の 化学的作用
 ビタミンE(右図の物質)は、無色から淡黄色の油状の物質であり、油脂・アセトン・エタノール・クロロホルムなどの脂溶性有機溶媒に良く溶けます。水には溶けません。空気、光、熱、アルカリにより酸化が促進され暗い赤色に変色します。
 
   
 ○ ビタミンE の効能
   生体内でビタミンEは、抗酸化作用や生体膜の安定のための働きをします。
 ビタミンEは、医薬品、食品、飼料などに疾病の治療、栄養の補給、食品添加物の酸化防止剤として広く利用されています。

ビタミンEの吸収性   
   ビタミンEは、単独では殆んど吸収されず、他の脂溶性栄養素と一緒に吸収されます。
ビタミンEサプリメントの危険性   
   ビタミンEは単独では体内に吸収されないため、ビタミンEサプリメントを単独で摂取しても あまり効果が期待できないとされます。近年の研究ではビタミンEサプリメントの過剰摂取が、体に悪影響を及ぼすという報告もあります。(心疾患リスク増加などの報告があるが 現在までの所、確証はない)
 脂溶性のビタミンなどで尿から体に排出される量は限られており、過剰の摂取は体内に溜まることが考えられます。 しかし、過剰に摂取しても他の生体回路で使用されるため、他の脂溶性ビタミンよりは過剰摂取の危険性が少ないとされます。 (「発がん性を高める」との報告もあり、議論の余地が有ります。)
トコトリエノールの凄さ     
   トコトリエノールは抗酸化力が強い物質です。抗がん性に対する効果もあるとされています。悪玉コレステロール値を下げる効果もある事が分かっています。
 しかし、自然界で多く含まれているものは少なく、植物油で米ぬか油やパーム油で特徴的に多く含まれているのが目立つ程度です。
  トコフェノール    トコトリエノール
構造 側鎖は飽和    不飽和
抗酸化力 強い 非常に強い
       
抗がん性 ×  
抗コレステロール ×  
多く含まれる食品 うなぎ、はまち、ナッツ類等   米ぬか油 パーム油 
       
       
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