● | カロテノイドとシ疾病予防 | |||||||
野菜や果物が多い食生活を続けることは、がんや心臓疾患、さらに糖尿病や加齢性黄斑変性症などの生活習慣病の予防に繋がることが、動物や臨床等の実験または調査で明らかになってきています。野菜や果物に含まれるカロテノイドや抗酸化ビタミン、フェノール化合物や含硫化合物などが 先の疾病リスクの軽減に関与するのです カロテノイドの健康作用として、次の事が上げられています。 |
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@ 抗酸化作用 〜体の酸化を防ぎ、動脈硬化症の血管疾患を予防する A 免疫機能向上 〜抗がん作用 B 加齢性黄斑変性症・白内障 予防・改善 C 皮膚障害 予防・改善 |
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● | カロテノイドと抗酸化作用 | |||||||
カロテノイドが生体内で抗酸化剤として作用しているのか、現在多くの研究がなされ、報告されています。 報告では、カロテノイドは1分子で1000分子以上の O2 を消去するとされ、このことで脂質の過酸化の進行を抑制すると推定されています。 抗酸化力は、血管内の悪玉(LDL)コレステロールの酸化を抑制するため、下記に記載の動脈硬化の予防にも繋がります。 |
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○ | がん | |||||||
カロテノイドが、がん予防に貢献するという疫学調査の報告が数多くされていますが、一方、これを否定する報告も多くあり、これまで(2014年)の所では信憑性の確認ができていないのが現状です。 カロテノイドがもつ 体に対する免疫機能が、がん予防にも効果があります。 |
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○ | 動脈硬化等 | |||||||
動脈硬化(アテローム性動脈硬化症) の改善に、カロテノイドが効果あるという報告があります。しかしながら、それがカルテノイドによるものかどうか分からないのが現状です。 ただし、フラボノイドの項でも述べたように、抗酸化力がある成分は、LDLコレステロールの酸化を予防する効果がある事から、動脈硬化の予防には効果があると思われます。 |
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○ | 加齢性黄斑変性症 ・ 白内障 | |||||||
加齢性黄斑変性症は高齢者で増加傾向にある疾病です。 目の組織(網膜やレンズ等)に関与するカルテノイドはルテインとゼアキサンチンのみです。 ルテインが病状を改善するのではないかという研究が行なわれています。 太陽光線は、特に青色光線が赤色光線の約100倍のエネルギーを放ち、目に障害を与えるとされます。 ルテインは、太陽光線の青色部分を良く吸収し、障害を予防してくれます。 現在の研究では、網膜黄斑中でルテインが抗酸化作用を発揮して網膜の黄斑細胞を酸化障害から守ってくれるものと推定しています。また、同様の効果がゼアキサンチンもあるとされます。 ルテインとゼアキサンチンが目の網膜とレンズに蓄積し、視覚機能維持に重要な役割を持ち必須成分と見られる事から、目のビタミンとも言えます。(臨床的には現在進行中ですが) |
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○ | 皮膚障害 の予防 〜 活性酸素O2消去 | |||||||
皮膚は太陽光に直接触れる生体器官です。 カロテノイドは皮膚に蓄積し効果を発揮する抗酸化剤です。太陽光を受けることにより作られる「活性酸素」を消去し、皮膚疾患に対し予防的効果を発揮するとされます。皮膚の健康維持には注目すべき成分です。 |
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参考 国立健康栄養研究所 「健康食品の安全性・有効性情報」 |
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