食事と健康-アレルギー

食物アレルギー問題　

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食物アレルギー(食品過敏症)とは

食物を摂取した際、身体が食物（に含まれるタンパク質）を異物として認識し、自分の身体を防御するために過敏な反応を起こすことをいいます。身体が異物と認識する物質を抗原（アレルゲン）と呼びます。

　アレルギー症状には、多くの症状があり、
①じんましん（蕁麻疹）　②湿疹、かゆみ　③アトピー性皮膚炎　④下痢・腹痛　⑤嘔吐　⑥喘息・気管支炎　⑦呼吸困難
⑧アナフィラキシー・ショック　など様々です。
特に、アナフィラキシー・ショックは、意識消失などショック状態になる非常に深刻な症状で、死の危険性もあります。

仮性アレルゲン　～アレルゲンの体内侵入により、体内で生成されアレルゲンと同じ働きをするもの　

法的区分	食品名	原因と思われる物質	症状が発生する年齢	主に発生する症状 (印がないから発症しないという事ではない)									備考
				①	②	③	④	⑤	⑥	⑦	⑧
				じんましん	湿疹かゆみ	皮膚炎	下痢腹痛	嘔吐	喘息気管支炎	呼吸困難	アナフィラキシ－ショック	その他
特定原材料 (７品目)	卵	卵白たんぱく質オバルブミン、オボムコイド、リゾチーム	幼児(成長すると解消する事が多い)	○		○	○	○		○	○		オバルブミンは加熱で凝固し大丈夫な場合がある。年齢と共に大丈夫になる場合がある。
	小麦	小麦たんぱく質（グルテン）～血液の中に存在するIGE抗体（免疫グロブリン）が小麦タンパクと結合し、肥満細胞を刺激してヒスタミンを呼び起こす。	特にない。成人にも多い	○	○					○	○
	えび	（たんぱく質）トロポミオシン		○					△	○	○		高温で、アレルギ-性が低くなると推定されている。
	かに	（たんぱく質）トロポミオシン		○						○	○		高温で、アレルギ-性が低くなると推定されている。
	そば	そばのアレルゲンについて、細かい部分は研究解析中。 ○たんぱく質		○					○	○	◎
	落花生（ピーナツ）	ヒスチジンやアセチルコリン		○			○	○		○	○
	乳 (牛乳等)	乳清（ホエー）タンパク質　　（βラクトグロブリン）カゼイン（αs1カゼイン）		○		○ ｱﾄﾋﾟｰ	◎	○	○		○
特定原材料に準じるもの（20品目）	あわび									○		充血	他の貝類にも注意
	いか	（たんぱく質）トロポミオシン <仮性>トリメチルアミンオキサイド		○	○ （口腔）		○				○
	いくら	研究中　一部解明	乳幼児に多い	○		○							皮膚系のアレルギ－
	オレンジ	解明中。花粉症やラテックス・アレルギーとの関連があり。			○ （口腔）
	キウイフルーツ	解明中。花粉症やラテックス・アレルギーとの関連があり。			○ （口腔）
	牛肉			○	○
	くるみ	セロトニン			○ （口腔
	さけ	各種たんぱく質　パルプアルブミン等　<仮性> ノイリン			△
	さば	<仮性> ヒスチジン		○			○	○
	大豆	大豆に含まれる複数のたんぱく質（納豆・豆腐ではやや弱まると言われている）	子供に多い	○	○		○					熱
	鶏肉				○	○
	バナナ			○	○ （口腔)		○				○		交差抗原性
	豚肉				○	○
	まつたけ			○				○		△	△
	もも	解明中　たんぱく質　Pru P3 花粉症やラテックス・アレルギーとの関連があり			○ （口腔)
	やまいも	＜仮性＞アセチルコリン		○	○ (口の周りの痒さ）		○	○	○		○
	りんご	解明中。花粉症やラテックス・アレルギーとの関連があり。		○	○ （口腔)		○	○	○	△	△		バラ科の果物生リンゴの場合の方が発症例が多い。
	ゼラチン			○	○	○				△	○		少ない 0.03％程度。ワクチンの安定剤としても使用
	ごま			○					○	○	○	むくみ眼等のかゆみ	最も多いといわれている。
	ガシューナッツ			○	○ （口腔）				○		○
その他	米	米グロブリンと米アルブミン				○			○	○

	たこ			○	○ （口腔）		○				○		イカよりは少ない頻度
	マンゴー				○ （口腔）
				じんましん	湿疹かゆみ	皮膚炎	下痢	嘔吐	喘息気管支炎	呼吸困難	アナフィラキシ－ショック	その他

<治療法>
　食物アレルギーの治療法は、現在の所、確立した方法がないのが現状ともいえます。
　・アレルギーを起こす食物を食べない。
　・アレルギー症状を軽減させる薬を飲む。
　・アレルギーを起こす食物を少しずつ食べさせ、身体を慣れさす。
　主に、このような治療が現在行なわれています。

アレルギーの起こる仕組みとは・・　

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