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 (高)血圧 (その2) 食事の取り方でかなり改善される
   不摂生、肥満、ストレス等で 血圧が上昇してしまう状態が続くと、降圧剤などの薬で血圧を調整しなければなりません。
  1-2 高血圧 の時の食生活     
   薬で下げる方法以外で、食生活で、血圧を自然に下げるにはどうしたらよいでしょう。     
   これは、結論から言うと、 
@「塩分」を取らないこと A「塩分」をとっても出来る限り体外に排出すること 
です。とは言っても人間の体には塩分が必要なので、必要量の塩分は取り、それ以外の塩分は体外に排出するという
意識を持つことです。 高血圧の人、特に血圧変動の激しい人は、取得塩分の量が血圧の上下変動に敏感に左右しているのは
事実です。(数日、可能な限り塩分を取らない食事生活を送ると、多くの人は眼に見えて血圧が下がります)
そしてもう一つ、血圧を下げる為には
B血液の流れを良くすること です。
血液がドロドロ・ネバネバな状態で血液の流れが悪くなると、必然的に血管に負荷がかかることとなり、その結果として
血圧が高くなります。
このようなことから、血液をサラサラにして血流を良くしてあげることで、当然のことながら血圧を下げることに繋がります。 
  <方法1>体外に塩分を排出する・・・血圧を下げるカリウム    
   カリウムには余分な塩分(ナトリウム)を排泄する働きがあります。
そして血管拡張作用もあることから、カリウムは血圧を下げる効果があります。
、(「天然の降圧薬」などと言われる程です)
 
   次に記載するのは、血圧を下げるのに効果があると思われる(又は言われている)食品です。  
   
食品群 特にカリウムを多く含んでいる食品・食材
野菜類 ほうれん草・ジャガイモ・サツマイモ・おかひじき・切干し大根
果物類 アボカド・バナナ・キウイフルーツ・干し柿・プルーン
海藻類 昆布・わかめ・ひじき・海苔
豆類 大豆・小豆・枝豆・インゲン豆・きな粉
きのこ類 シイタケ・マイタケ・きくらげ・エリンギ・シメジ
   
       
   
野菜類 100g当りの量   
 茹でた状態  エネルギー(Kcal) カリウム
(mg)
カルシウム 
(mg) 
 ビタミンC 
(mg)
 ほうれん草 20 490  69  19
 ジャガイモ 84 330 15
 サツマイモ 131  490 47   20
 おかひじき 17  510 150  15
 切干し大根 279 3200 540
         
  シイタケ  42 220   0
  マイタケ  17 160  5  0 
  きくらげ 13  37  25  0 
カリウムの多い  果実類  1 00g当りの量   
   エネルギー
(Kcal)
カリウム(mg) カルシウム 
(mg)
マグネシウム 
(mg)
ビタミンC (mg)
アボカド 187  720 9  33   15
バナナ 生  86 360  9  8  3
キウイフルーツ  53 290 33 13 69
温室メロン 42 340 8   13  25
           
           
 
   ●  高血圧の方々が経験上語る事・・・
      現代、合併症を伴わない、主原因が不明で若中年層の多くの「高血圧」の方は、塩分の取りすぎです。
 日本人は、どうしても塩分を多く取りすぎる食生活になり、また、体はそれに対応していません。
 高血圧の人の多くは、血圧が高いと言うより、血圧の変動が激しい人が多いように見えます。
 そのような方が、試しに何日間、意識的に塩分を取らない生活を送ると、以外にも、血圧の変動が少なくなり、
安定した血圧を保つケースがあります。
  <方法2> 血圧の流れを良くする食品を取る
    血液の流れを良くするには、血液をサラサラにして流れを良くする事です。  
   ○   タマネギ・ニンニク    
     タマネギやニンニクは血液サラサラ効果が期待できる、【アリシン】という成分が多く含まれます。
アリシンには血液中のコレステロールを低下させ血液をサラサラにしてくれる抗血栓作用と共に、抹消血管の拡張作用もあることから、効果的に血圧を下げます。
また、タマネギには【ケルセチン】というフラボノイドの一種である成分が含まれており、このケルセチンにも血圧を低下させる
作用があると考えられています。
   ○  サバ・イワシ・サンマなどの青魚    
      サバ・イワシ・サンマなどに代表されるいわゆる青魚には【EPA(エイコサペンタエン酸)】という不飽和脂肪酸が多く含まれており、このEPAに血小板の凝固を防ぐ作用があることから、血液をサラサラにする効果が高いと言われています。
EPAを多く含んでいる食品としては先に挙げたサバ・イワシ・サンマ以外に、マグロ・ハマチ・ブリ・太刀魚などが挙げられ、これらの魚には心筋梗塞や動脈硬化を予防するといった効能が期待できる【DHA(ドコサヘキサエン酸)】も多く含まれています。
   
 近年の研究報告では、この食生活の如何で 難しいと言われていた動脈硬化の改善も可能になり、結果的に高血圧を
予防する事が期待されています。それ程、高血圧予防・改善には食生活が重要なのです。
 参考 → 肥満と病気(動脈硬化)
         
      酢には白血球の粘着度が増すのを抑制したり、血小板が固まりやすくなるのを防ぐ働きがあることから、血液成分がドロドロになるのを抑制して血流を良くする効能があります。また、お酢には血管を拡張させる成分も含まれていることから血液が流れやすくなるといったことや、お酢の主成分である酢酸には、血圧上昇に関係するホルモンの作用を抑制する働きがあると考えられており、これらのことからもお酢には効果的な血圧降下作用があると言われています。  
       販売している「食品」の食塩の量は・・・    
     血圧が高めの人は、1日の取得する塩分を制限するべきかと思います。
厚生労働省は、1日7.5g以下が望ましいとされています。
最近では販売されている加工食品には、食塩相当量が記載されているものがあります。食塩相当量が記載されて
いなくても、ナトリウム量が記載されている場合があります。ナトリウム量から食塩量に換算する計算式は、
   食塩相当量(g) =ナトリウム(mg)×2.54÷1,000 
です。(1g=1000mg)
つまり、食塩7.5(g) = ナトリウム19050(mg)です。
     販売されている食品の食塩量表記 
 
         
   
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